豊橋鬼祭で「赤鬼と天狗のからかい」

2020/02/12 00:00(公開)
大勢の見物客が見守る中行われた赤鬼と天狗のからかい=同市八町通3の安久美神戸神明社で
 豊橋市に春を告げる奇祭「豊橋鬼祭」(国重要無形民俗文化財)のハイライトである「赤鬼と天狗のからかい」が11日、同市八町通3の安久美神戸神明社であり、80年ぶりに新調された赤鬼と天狗の面が初披露された。
 面は令和の新時代幕開けを祝し、豊橋出身の能面師・北沢美白さんが奉製。大勢の見物客が待ち構える中、午後2時すぎ、荒ぶる神である赤鬼と武神天狗が登場した。
 赤鬼は撞木(しゅもく)をかざし、足を後ろに振り上げる独特のステップで挑発。天狗も薙刀(なぎなた)を構え、大地を踏みしめながら応戦し、そのユーモラスなやり取りを見物客が興味深く見守った。
 やがて、追い詰められた赤鬼は、若い衆に囲まれながら「アーカーイ」と口々に叫び参道を疾走。浴びると夏病みしないとされる白い粉とタンキリ飴(あめ)が四方へ豪快にまき散らされ、見物客は全身真っ白になった。
 豊橋市立向山小学校2年の鉄本芽生ちゃん(8)と同市立東田小学校3年の近澤柚希ちゃん(9)は「毎年粉をかけてもらっているので健康。タンキリ飴を家族で食べて、健康で長生きしてもらいたい」と粉で白くなった顔をほころばせた。
(飯塚雪)
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