救命活動の3人に蒲郡署が感謝状

　蒲郡市消防本部は13日、心配停止状態になった来店客の男性にＡＥＤ（自動体外式除細動器）で救命活動をした同市鹿島町の食品スーパー・ベイシアフードセンター店員らに消防長感謝状を贈った。感謝状を受けたのは同店スタッフの石川つや子さん（42）、副店長の澤入翔さん（34）、隣接するカインズホームの小笠原良さん（38）の３人。
　３人は昨年11月11日午後０時半ごろ、同店レジ付近で倒れた男性（92）が心肺停止状態にＡＥＤを使用して救命措置を行った。石川さんが最初に気づいてＡＥＤを持ち込み、澤入さんと一緒に作動させた。駆け付けた小笠原さんが心臓マッサージをした。
　消防本部によると男性は病院に救急搬送されて入院。同12月10日に退院して社会復帰したという。
　小田竹利消防長は「発見から救命活動が正確かつ迅速に行われ、男性の尊い命が救われました。もし今後も同じような状況があれば協力をお願いします」と話した。
　３人は救命講習の受講内容を覚えており、措置を施したのは初めてだった。「男性が回復してよかったです」と口をそろえた。
（安藤聡）