宇宙ビジネス実証実験の事業者決まる

2020/07/20 00:01(公開)
SAgriが行う畑でのIoT機材設置(提供)
 サイエンス・クリエイト(豊橋市西幸町)は、衛星データを活用した実証実験をする事業者に、「マップクエスト」(佐藤亮介社長)▽「SAgri」(サグリ、坪井俊輔代表)▽「てんもく」(井村多加志代表)-の3社を採択した。来年2月までに実験をする。
 急速に市場が拡大している宇宙ビジネスへの地元企業参入を支援しようとサイエンス・クリエイトが今年度、相談デスク「宙(ソラ)サポ」を開設した。豊橋市から昨年度受託した「衛星データ利活用可能性調査事業」を発展させようと、今年度は実証実験に参加する事業者を支援することにした。6月までに5社の問い合わせがあった。
 相談員で航空宇宙コンサルタントの勝間亮さん(32)は「新たなビジネスの可能性がある。離れた場所や不在となった山主など地域が抱える課題解決となりうる事業にも期待される」と話している。
 地図情報システム会社のマップクエストは「衛星データによるマップインフラの開発」をテーマに、データからAI(人工知能)で建物や道路、河川などを判読し、地図に起こす。地方の地図環境サービスの充実を目指す。
 農業管理のアプリケーション提供を展開しているSAgriは「衛星データを用いた農業IoTと既存観測所のデータ補間実証」。太平洋岸の農業で機材や気象データを掛け合わせてデータを補間し、情報通信技術を活用したスマート農業の環境整備を狙う。
 てんもくは「風倒木自動計測システムにおける位置基準局の実証実験」。衛星データを利用して遠隔地から感知させるシステムで自宅から森林の状況を可視化させ、風による倒木被害の早期発見を目指す。山間部に土地を所有し、市街地に住む人たちが使えそうだ。
【安藤聡】
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