豊橋市消防本部が救急隊PR動画制作・公開

　９月９日の救急の日を前に、豊橋市消防本部は救急隊に焦点を当てたＰＲ動画２本を作り、市のホームページ経由で動画共有サイト「ＹｏｕＴｕｂｅ」上に公開している＝ＱＲコード。ドラマチックな演出で「お役所仕事」とは思えぬ出来栄え。担当者は「１万回再生を目指す」と意気込んでいる。
　動画はそれぞれ３分27秒と３分53秒。１本目は救急の日の説明字幕でスタートし、隊員が日めくりカレンダーを１枚ずつはがしていく。そして隊員が救急服を歩きながらまとうシーンはスローモーションで演出、実際の出動シーンを織り交ぜながら、日々の業務を紹介する。
　心肺蘇生の訓練あり、調理のシーンあり。豊橋駅のストリートピアノを隊員が弾く場面には「人を助けるために感性を磨き」の字幕が。さらに、バク宙をしたり、救急車の前でブレークダンスを披露したりと、隊員の身体能力の高さをアピールする。そして冒頭のカレンダーが「９月９日」に近づき…という流れだ。動画の最後には、ＮＧシーン集もある。
　担当者によると、予算はゼロ。市販ソフトで編集した。出演者は「狭い社会なので『あいつ、こんな芸ができるぞ』とすぐに集まった」。ゼロ予算のため、救急業務全般を説明する第２部は、第１部の映像を随時「使い回し」している点もポイントだ。
　ＹｏｕＴｕｂｅでは１００万回を超える再生数を誇る救急隊公式動画もある。豊橋市消防本部がどこまで迫れるか。
【山田一晶】