「たはらゼロカーボンシティ」宣言

　田原市は２０５０年までに市の二酸化炭素排出量を実質ゼロにする「たはらゼロカーボンシティ」を目指すことを表明した。東三河地域では初めて。県内では豊田、みよし、半田、岡崎、大府の各市についで６番目。
　二酸化炭素などの温室効果ガスの人為的排出量と、森林などによる除去量の均衡を達成する。04年の「たはらエコ・ガーデンシティ構想」、08年の地球温暖化防止都市宣言に関連する。市の豊富な日照時間と風力を利用した再生可能エネルギーの有効活用や省エネルギーの推進など、すでに実施している地球温暖化防止施策を継承しつつ、より強力に取り組んでいけるように既存の関係計画を見直す。
　市が実施している施策として、市役所や文化会館などで自転車を無料で貸し出す「田原レンタサイクル」がある。また電気自動車やプラグインハイブリッド車などの普及促のために「サンテパルクたはら」や道の駅「田原めっくんはうす」「あかばねロコステーション」に充電器を設置している。
　今後、22年に国、県の計画や施策を踏まえて既存の関係計画を改定、優先採択となる国の補助制度を有効活用する。市民や事業者などと協力し、地域経済の活性化につながるような施策を検討するという。
【岸侑輝】