野田小の看板 児童らが現校舎前に移設

　田原市立野田小学校（小谷智彦校長）で９日、旧校舎前にあった「野田小学校」の文字と校訓が書かれた看板計６枚を現校舎前に移設する工事があった。６年生29人が卒業前の記念に作業を手伝った。
　児童はインスタントコンクリートと水をかき混ぜ、スコップとこてを使って看板の根元を丁寧に埋めた。水を吸って徐々に重くなるコンクリートに、「重い」「腰にきそう」と声を上げながらも、「そっちもちゃんと平らにしろよ」「コンクリ足りないから持ってきて」などと真剣ながらも楽しそうに作業に励んだ。
　看板は「野田小学校」が１字ずつ書かれたものと、校訓である「がんばろう」「たすけあおう」「ためになろう」の三つが１枚に書かれたもの。２００３年頃に旧野田小学校の入り口を国道から見て分かりやすくするために作られた。08年に新校舎完工で学校は現在の位置に移動したが、看板はそのままとなっていた。
【岸侑輝】