蒲郡市拾石町を流れる拾石川の桜並木が見頃を迎えた。毎年、川を泳ぐようにそよいでいるこいのぼりも登場した。春の訪れを空から伺った。
蒲郡自動車学校の近く、野田橋と名鉄蒲郡線鉄橋が架かる拾石川へ。防堤にはソメイヨシノの並木があり、花が満開に咲いて一面をピンク色に染めている。
野田橋と名鉄の鉄橋2カ所で、春風を受けて空中を泳ぐコイの姿を捉えた。河川管理ボランティアの地元住民グループ「未来塾」(石川賢治会長)が毎年、川の両岸にロープを張って設置、散歩する人や花見で訪れる人を楽しませている。
「未来塾」は1996年に設立した。拾石川近隣の住民が集まって川の清掃活動などで川の環境をよくすることから始めた。現在16人が活動する。
メンバーは清掃や草刈りに励み、今では緑が美しい川に生まれ変わった。休憩できるようベンチを設置するなど、拾石川を憩いの場所にした。
今回は先輩記者の紹介で、事務局の木俣文博さんを通じて空から訪問することができた。当日は早朝の中、石川会長や小久江光信副会長、松原日出夫さん、木俣さんら未来塾のメンバーが集まった。
早速、フライト開始だ。川岸に一本の白い線が引かれているかのように、見事に咲き誇る桜の姿を見る。
日の出に照らされるソメイヨシノはピンク色に輝き、そよ風に揺れるコイが新年度を迎えたことを喜ぶかのように思える景色だった。野田橋のコイと一緒に、歓迎するかのように未来塾メンバーが手を振っていた。
電車が走る音も聞こえてきた。機体を回転させて振り返ると、川岸に置かれた「赤い電車」の旗が揺れ、始発の名鉄電車が鉄橋を通過した。車窓からの桜とコイの姿も見てみたいものだと感じた。
新年度を迎えるこの時期しか味わえない風景を存分に楽しませてもらった。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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