東三河の大学と専門学校で1日、入学式があった。医療や看護、介護に関連する専門知識取得を目指す新入生たちは真剣な表情で学校代表者のあいさつに耳を傾けた。
豊橋創造大と大学院、短大部
豊橋創造大学と大学院、短期大学部の入学式が、豊橋市牛川町の大学であった。新型コロナウイルスの感染拡大防止として各学科ごと会場を分散した。総勢308人が新たな学生生活をスタートさせた。
新型コロナ禍で体育館での合同でなく、午前は大学と大学院、午後は短期大学部とし、会場は学科ごと学生が教室、保護者は別室で開いた。
午前10時からの式では、各学科会場に向けて伊藤晴康学長が「創造性豊かで人間味あふれる人材に向け、大学の提供する学びの機会を活用し、全力で取り組み充実した学生生活を送られることを期待します」と式辞を述べた。
93人が入学した看護学科では筧萌々花さんが「自ら学ぶ姿勢を持ち、創造性を養い、何事にも前向きに挑戦し、新しい時代を切り開くことのできる人間となるべく全力を尽くします」と誓いの言葉を述べた。
豊川の中部福祉保育医療専門学校
さわらび学園「中部福祉保育医療専門学校」(豊川市、山本左近理事長)で、入学式があった。
今年度の新入生は47人。そのうち、日本で介護の技術を勉強したいと夢を持った留学生18人(インドネシア14人、ベトナム3人、フィリピン1人)が、昨年に続き介護福祉科に入学した。これから2年間、介護技術を学ぶ。
「『さわらびグループ』にはもうすでに、100人を超す東南アジアの人が真面目に働いている。教育内容や指導がしっかり確立しており、留学生も真剣に学んでいるとの評判が、東南アジアの国々から信頼を得ていることなのだと思う」と山本理事長は語っていた。
豊橋の歯科衛生士専門学校
豊橋歯科衛生士専門学校(豊橋市中野町、松井和博校長)は、隣接する市保健所・保健センター講堂で入学式を開いた。
入学したのは第40期生の42人。新型コロナウイルス感染予防のため全員がマスクを着用、入場時には手指消毒を行った。松井校長は式辞で「口腔管理の担い手としての技量と社会人としての教養を身につけ、人の痛みのわかる温かい心の持ち主になっていただきたい」と激励した。
新入生の浦佳奈恵さんは「同じ目標を持った仲間と共に、高い技術と幅広い知識を身につけて、患者さんに安心感を与えられるような歯科衛生士を目指し、勉学に励んでいきます」と誓いの言葉を述べた。
在校生代表の夏目果林さん(3年)が「きょう出会った仲間と支え合って、これから始まる3年間の学校生活を頑張ってください」と歓迎の言葉を贈った。
新入生は3年間で専門的な知識と技術を身につけ、実習を重ねて歯科衛生士の国家試験合格を目指す。
【田中博子・安藤聡】
山本理事長のあいさつを聞く新入生=中部福祉保育医療専門学校で
誓いの言葉を述べる浦さん(提供)