コロナワクチン 豊橋で高齢者の接種始まる

　豊橋市で23日、65歳以上の高齢者への新型コロナウイルスワクチンの接種が始まった。市は高齢者施設の入所者から優先接種する。初日は２施設で実施された。
　大脇町の医療法人尽誠会では午前10時から、老人保健施設尽誠苑の入所者らが受けた。接種後15分程度待機して、アナフィラキシー反応がないか確認して自室へ戻った。
　尽誠会では26日までに老健施設とグループホーム入居者ら１０５人に接種し、３週間後に２回目を実施する。渡辺富子さん（77）は「注射は痛くなく、次回も安心して受けられそう」とほっとした表情だった。
　尽誠会の仁瓶江理子理事長は「施設はクラスターの危険と隣り合わせのため、接種開始で入所者や家族にとって安心材料になる」と述べた。
　この日は第二さわらび荘（野依町）でも優先接種が始まった。市は７月中旬までに施設入所者と従事者約９５００人に優先接種を済ませ、80歳以上（３万人）には５月11日、79歳以下（６万８０００人）は６月中旬にクーポンを発送する。
【加藤広宣】