村上町長の辞職に同意 東栄町臨時町議会

2021/06/26 00:02(公開)
辞職同意後に記者会見する村上町長=東栄町役場で
 町長の解職請求(リコール)で揺れる東栄町の村上孝治町長が辞意を申し出たのに伴う臨時町議会が25日開かれた。賛成多数で辞職(30日付)に同意した。これに伴い、住民投票はなくなり、議会から選挙管理委員会に通知後50日以内に町長選となる。
 村上町長は「直接請求の権利行使は尊重するが、昨年から条例の改廃請求、町長解職請求の署名活動があり、半年間混乱を避けられなかったのは残念に思う。住民投票後に再出馬となると、さらに長期になることから町長の職を辞して選挙戦に挑むことを決めた。選挙を通して思いを有権者に伝え、最終判断を仰ぎたい」と経緯を説明した。
 さらに「人口3000人を下回った町の医療を考えると入院医療、人工透析と救急医療の継続はできないという判断について議決をいただいている」と語った。
 議会を傍聴した住民有志「東栄をよくする会」共同代表の西谷賢治さんは「本来であれば住民投票で審判を受けてもらいたかった」と語った。住民有志から町長選候補者の擁立について「住民投票の準備はしていたが、町長選は何もしていなかった。今のところ動きはない」と話した。
 今回のリコール運動は、町が新しく建設しようとする医療センターに、人工透析機能を入れず、救急患者を受け入れないことに反発した住民有志が始めた。4月1日から1カ月間の署名活動の結果、「有権者の3分の1」の908筆を超える953筆の署名が有効と認められ、住民投票が実施されることになっていた。
 また町は、2022年度中に東栄医療センターを開設するため、建設公示の公募型指名競争入札を実施すると5月28日に公告したが、入札の延期を決めた。
【安藤聡】
会見する西谷さん㊨
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