「新城の天然記念物～守りたい自然遺産～」特別展

　新城市門谷の鳳来寺山自然博物館で18日、特別展「新城の天然記念物～守りたい自然遺産～」が1始まった。国、県、市の天然記念物に指定される市内所在の27種の植物、生物などを紹介している。８月31日まで。
　自然遺産を守り、後世に引き継ぐ企画。市内で指定される名勝と天然記念物は計39件（国、県各６、市27）あり、保護保全をしている場所や生物を取り上げた。学術委員による解説文や関連する鉱物、植物も展示する。
　国指定では「鳳来寺山」や「阿寺の七滝」「乳岩・乳岩峡」などを紹介。１９３４年に国天然記念物となった「馬背岩（うまのせいわ）」は、宇連川の河床に馬の背中のように突き出た形に安山岩が残ったと説明している。
　県指定は「長ノ山湿原」「須山のイヌツゲ」など取り上げた。博物館に近い旧門谷小学校入り口にある「ネズの樹」は、高さ13㍍、樹齢約３００㍍で神奈川県以西では最大、最高齢とされる。96年には樹勢回復措置が施された。
　市指定の「鳴沢の滝」は設楽町境の当貝津川にかかる滝で、滝から下流50㍍に二つの岩体が見られると解説する。
　ほかにも乳岩峡で自生する「ウラジロギボウシ」など植物３種類、21日からは国指定天然記念物の魚類「ネコギギ」を展示する。
　小中学生１００円、大人２２０円。午前９時半～午後４時半。
【安藤聡】