雨宮さんが東栄で石斧使い丸木舟作りへ

2021/07/31 00:00(公開)
石が刃になることを説明する雨宮さん=いずれも東栄小学校で
石が刃になることを説明する雨宮さん=いずれも東栄小学校で
 山梨県甲州市の大工、雨宮国広さん(52)が東栄町で、縄文時代の石斧(せきふ)を使って丸木舟を作るプロジェクトを8月から始める。それを前に30日、町立東栄小学校で特別授業を開いた。石斧などで丸太を切ってみせ「木にも命がある。その命をいただいて私たちの暮らしを豊かにしてくれていることを感じプロジェクトを進めたい」と話した。
 雨宮さんは2019年に杉をくりぬいた丸木舟で台湾から沖縄県与那国島へ渡る航海実験に参加した。今回、新たなプロジェクトとして、東栄町内の杉の木を使って丸木舟を作り、全国を航海をする。
 シカとアナグマの毛皮で自作した縄文人の服を身にまとい、雨宮さんは児童に杉の丸太を石斧やおの、くさび、チェーンソーで切ってみせた。「教科書では2ページしか紹介されない原始時代の暮らし。モノを作れた文化があった」と説明した。
 児童は、くさびを打ちこんで真っ二つに割れた木を見て驚きの声を上げた。石斧で木を切る体験もした。4年生の熊谷信之介さん(11)は「のこぎりを使って棚を作ったことがあるが、石斧は初めて。こんなに切れるとは思わなかった」と話した。
 プロジェクトは8月11日に始まる。29日までに杉を石斧で切り倒し、山梨県の西湖湖畔に運んで丸木舟を作る。
【安藤聡】
石斧を振るって木を切る児童
石斧を振るって木を切る児童
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