とよはしボクシングジムの美濃選手が中日本新人王に

　豊橋市花田町の「とよはしボクシングジム」所属の美濃巧人選手（21）が、８日に刈谷市であった、プロボクシングバンタム級の中日本新人王決定戦で優勝した。また全階級の中から選ばれる技能賞を獲得した。
　美濃選手は碧南市出身。小学校から高校まで野球をしていた。桜丘高校野球部を引退後、友人からボクシングに誘われ「とよはしボクシングジム」を知った。その後、ボクシングの面白さにのめり込み、卒業後も実家の大工を手伝いながら毎週ジムに通っている。
　美濃選手はボクシング経験の長い中学生と一緒になって、模擬試合などでテクニックを身に付けた。２０２０年11月１日デビュー。実際に戦うと「怖い」と思ったという。しかし、練習仲間やジムの松尾哲也会長と会話で恐怖心を取り除いて試合に挑み、判定で勝利した。
　８日の新人王決勝は３人のジャッジが支持して３対０の判定勝ち。美濃選手は「相手が強いと知っていたので、しっかり勝てるように試合に臨みました」と振り返った。
　全日本新人王挑戦が待っている。美濃選手は「技術の精度を上げ、勝てるところまでいきたい」と話した。松尾会長は「練習通りの動きができれば充分に上にいける」と評価している。
【林大二朗】