田原の人口減や少子高齢化など市民目線で意見交換

2021/12/19 00:00(公開)
課題について話し合う参加者=田原市中央図書館で
課題について話し合う参加者=田原市中央図書館で
 田原市中央図書館で17日夜、市の人口減少や少子高齢化問題について考えるミニカフェがあった。市職員がテーマに沿って出前講座をする「市政ほーもん講座」と、参加者がグループを作って話し合うワークショップがあり、課題解決に向けて市民目線でアイデアを発表しあった。
 主催は市内のバラ生産者グループ「ローズマート出荷組合」の青山由尚さん。市の未来を考える事業者や個人などでつくる市民団体「YAROMAI」メンバーも多数参加した。
 はじめに、市企画課の太田健介さんが、減少する市の人口や高齢化の状況について解説。1人の女性が一生に産む子どもの数の平均「合計特殊出生率」が低下しており、このままでは加速度的に人口が減少し、挽回が難しくなるとした。
 この結果、教育や経済など地域全般に悪影響が出て、事業者撤退や公共サービスの縮小による利便性の低下にもつながる。市が取り組んでいる創業、就農支援や農産物、観光のPR、移住・定住サポーター制度、子育て支援などを紹介した上で、「市民や事業者による市の魅力発信が重要」と指摘した。
 ワークショップでは参加者が輪になって問題について語り合い、それぞれが考えた対策やできる取り組みなどを提案した。これからの子育てや事業展開に不安を抱く声もあり、真剣にメモを取る人もいた。
 主催の青山さんは「当事者である私たちの世代からアイデアを出して解決していければ」と話した。毎月1回、若手市民が中心になって考えるミニカフェを開く。1月のテーマは「地域と学校の問題」を予定している。
【岸侑輝】
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