人気ベトナム人ユーチューバーは豊川市民?

　国内の用水路でウナギを、川でスッポンやカニを捕まえ、調理して食べる様子を「Ｙｏｕ　Ｔｕｂｅ」で配信しているベトナム人がいる。チャンネル登録者は14万人。どうやら豊川市民であることが、最近の投稿で判明した。新型コロナウイルスの自宅療養者に提供されている食料品の箱に貼ってあった宅配便の伝票から分かった。
　２０１２年８月に投稿が始まり、これまでに２７６本がアップされている。動画にはベトナム語のコメントがついており、根強いファンがいるらしい。
　動画は、山に自生している植物を採取し、川や海で魚やカニを獲り、それを食べる内容。泥の中でとった魚などを調理する”野生児”ぶりに「狩猟生活を楽しむベトナム人グループ」と呼ばれており、全編ベトナム語ながら、日本人の中でも一定の人気があった。ただ、田んぼを踏み荒らしたり、畑に残された作物を採ったりと、問題があるとみられる行為もあり、批判を受けたことも。
　動画には家の中や魚をとる場所、バーベキュー会場などがそのまま出ている。また登場人物も顔を隠していない。だが、これまでは場所を特定しようとする動きがなかった。
　13日に投稿された動画は、ダンボール箱を刃物で開く内容。中にはペットボトルの茶やレトルトカレー、缶詰や総菜などが入っており、それを紹介している。県が保健所を通じてコロナの自宅療養者に食料を届ける事業だ。その伝票に、豊川市内の住所と片仮名の名前が書かれていた。
　実は２０２０年にも動画内にコロナ対策の「とよかわ元気応援券」が映り込んでいたこともあるという。その後もトマトと貝を収穫する動画がアップされており、本人たちはいたって元気のようだ。
【山田一晶】