サイバー攻撃の影響、トヨタ田原工場も操業停止

2022/03/02 00:00(公開)
操業が停止したトヨタ自動車田原工場=1日午前
操業が停止したトヨタ自動車田原工場=1日午前
 トヨタ自動車は1日、田原市の田原工場を含む国内全14工場の操業を停止した。前日夜に発表した。報道によると、取引先のトヨタ系部品メーカーで、コンピューターサーバーがウイルスに感染したことに伴うシステム障害が起きた。脅迫メッセージがあったといい、サイバー攻撃とみられる。トヨタが取引先のシステム障害で全工場を停止するのは初めて。2日には操業を再開する。
 サーバーがウイルスに感染したのは、内装品製造「小島プレス工業」(豊田市)。NHKによると、同社では2月26日に感染が確認された。27日から自主的に社内のすべてのサーバーを停止させているという。このため、部品が調達できなくなったとしている。すでに県警に相談した。トヨタのシステムには影響はないという。
 トヨタの1日の操業停止での影響は約1万3000台。復旧が遅れれば大幅な減産になる。
 トヨタは「部品不足に対するあらゆる対策を図り、一日でも早く、多く、お客さまの元に車をお届けできるよう尽力して参ります」とのプレスリリースを出した。
 岸田文雄首相は28日夜、報道陣の取材に応じ、システム障害と紛争中のロシアとの関係について「政府としても実態を確認中。ロシアとの関係は確認したうえでなければ答えるのは難しい」と述べた。
 田原市の山下政良市長は「深刻な状況かと心配していたが、明日には再開できると聞いて安心した」とコメントした。
【山田一晶、岸侑輝】
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