東三河各地で卒業式

2022/03/02 00:02(公開)
保護者らに見送られて退場する新城有教館高校の第1回卒業生
保護者らに見送られて退場する新城有教館高校の第1回卒業生
 東三河の各地で1日、多くの卒業式があった。新型コロナウイルスのおかげで授業や学校行事にも多大な影響を受けた生徒だが、胸を張って新しい社会に第一歩を踏み出す。

新城有教館高

 県立新城有教館高校では、初めての卒業証書授与式があった。新城市内の新城高校と新城東高校が統合して2019年4月に開校、1回生236人が巣立った。
 少子化対策による学校再編で誕生した。1回生は1年時に新城東校舎で同校の2~3年生と1年間、2年時からは現在の校舎で新城高の3年生と1年間、今年度は有教館高校全学年がそろって学校生活を送った。
 卒業生答辞で夏目遥さんは「新城、新城東の伝統を受け継ぐ大切な経験をした2年間があった。3年生は学校祭に取り組み、体育祭では有教館高校が3学年そろったのを実感しました。下級生はたくさんの挑戦と経験をして胸を張れる高校生活を送ってください」と述べた。
 在校生代表の金田翔太さん(2年)は「元気な先輩のおかげで校内は活気に満ちあふれていました。新たな校風、地元との結びつきを守っていきます」と送辞を述べた。
 竹下昌宏校長は「新型コロナウイルス感染拡大に振り回された学校生活でしたが、負けないように知恵と工夫を凝らした活動は、自信を持って次の世代に伝えられます。立派な足跡を残した皆さんを誇りに思います」と言葉を送った。
 卒業生の能瀬伊織さんが作詞作曲した歌「仲間へ」が流れる中、教諭や保護者の拍手を受けて式場を後にした。
【安藤聡】

藤ノ花女子高

 豊橋市の藤ノ花女子高校では普通科、生活情報科、食物科の計263人が巣立った。学園第130回、高校としては74回目の卒業式。新型コロナウイルス対策で来賓は出席せず、箏曲部の演奏も事前収録するなど対策を講じた。
 卒業生、保護者代表、教職員のみ出席。思い出の映像を流した後、山崎宏人校長が各科代表生徒に卒業証書を授与した。山崎校長は「贈り物」以外に「天賦(てんぷ)」の意味も持つ言葉「ギフト」を卒業生に贈り「皆さんに誰にも負けない『ギフト』が必ず備わっている。存分に発揮し、成果をすてきな『贈り物』として社会に届け、貢献できるたくましい人間に成長されることを期待します」と呼びかけた。
 在校生代表の原田ももさんの送辞に続き、卒業生総代の小林蒼來さんが「家族や先生方のおかげで『自分にしか出せない色で かけがえのない自分』を見つけることができました」などと答辞を述べた。卒業生は約6割が進学、4割が就職予定という。
【田中博子】

蒲郡市立ソフィア看護専門学校

 蒲郡市五井町の市立ソフィア看護専門学校では第21期生の卒業式があった。男性3人、女性33人が仲間や恩師への感謝の気持ちと希望を胸に式に臨んだ。
 2019年に入学し、3年にわたり医療専門課程で学んだ。新型コロナウイルスの影響で休校や時差登校などがあったが乗り越えた。
 式典では卒業生の保護者と学校関係に加え、鈴木寿明市長らが出席した。
 一人ひとりの名前が読み上げられると卒業生は元気な声で返事をして起立した。小林佐知子学校長は「一生の仕事としてこれから歩む看護人生を大事にしてください」とあいさつした。
 卒業生代表の米田鈴さんは「4月から看護師として進みます。不安もありますが自信を持って一歩を踏み出していこうと思います」と答辞を述べた。
 市民病院など各施設で働く。
【林大二朗】
答辞を読み上げる小林さん=藤ノ花女子高校で
答辞を読み上げる小林さん=藤ノ花女子高校で
小林学校長から卒業証書を受け取るソフィア看護専門学校21期生
小林学校長から卒業証書を受け取るソフィア看護専門学校21期生
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

虹の森 住まいLOVE不動産 蒲郡信用金庫 さわらび会 藤城建設 光生会
hadato 肌を知る。キレイが分かる。 豊橋法律事務所 ザ・スタイルディクショナリー 全国郷土紙連合 穂の国