東三河各地に春の訪れ

　先月末まで厳しい寒さが続いていたが、３月に入ってにわかに暖かい日が続くようになった。東三河の各地では、季節の花が見頃を迎え、自然が春の装いを始めた。

田原の法光院で河津桜開花

　田原市野田町の寺院「法光院」で河津桜が開花を迎えている。現在は六分咲きほど。
　駐車場に沿って約１００本の河津桜がソメイヨシノと一緒に植えられており、見事な桜並木になっている。もっとも開花の進んでいる木は南向きの山陰にある。風が当たらないため暖かく「県内で一番早く咲く」と片岡住職は語る。今年は年明けに寒い日が続いたため７～10日遅かったが、ここ数日で最高気温が12度を超える日が連続し、一気に開花が進んだ。
　２月28日は市立野田小学校の６年生が卒業前の思い出作りのために訪れた。「もうだいぶ咲いてる」「きれい」と声を上げた。桜を背景に記念撮影して笑顔を見せた。桜や、開花に合わせてやってくるメジロを目当てに写真撮影に訪れる人も多い。
　片岡博雄住職は「５、６日辺りに見頃を迎える。ぜひ見に来てください」と話した。
【岸侑輝】