豊橋技術科学大学は11日、起業家育成セミナーをオンラインで開いた。講師は山本製作所と東御河屋製菓(屋号はとみかわや)の社長、田中倫子さん(36)。「挑戦することの意義!待っていても何も起こらない」のタイトルで、キャリアチェンジの経緯、社長職の苦労、挑戦の意義などについて語った。
同大アントレプレナーシップ教育推進室の土谷徹特定准教授の案内で進行。起業に興味がある学生や社会人が聴き入った。
田中さんは豊橋市駅前大通2の「emCAMPUS(エムキャンパス)」の同大サテライトオフィスから配信した。16歳で結婚することを夢見て10代の6年間を送ったこと、天職と感じた看護師の仕事、突然の父の死、親孝行としての26歳での事業承継とキャリアチェンジといった自分史を紹介しながら「キャリアとは、仕事に取り組むプロセスで得た知識や経験を元に、プライベートを含めた人間性、生き方を磨くこと」と定義した。
借金をしての設備投資やM&Aなど、何度も挑戦してきた。現在も「製造」「医療」「食品」の各分野をリンクさせ、社業をさらに伸ばすことを考えている。
社長になっての苦労として「専門外だったことの勉強」「孤独さ」などを挙げつつも「普段なら会えない人に会える」「自由と制約を操れる」メリットもあるとした。
最後に、自分の仕事を「心が動く瞬間を作ること」と総括。学生を「たくさんチャンレンジして、たくさんのワクワクを感じて」と励ました。
【山田一晶】