公共交通の人材確保へ豊橋市が支援策

2022/04/02 00:02(公開)
路線バスの運転手として採用された男性=豊鉄バスで(提供)
路線バスの運転手として採用された男性=豊鉄バスで(提供)
 慢性的な担い手不足に悩む公共交通機関の人材確保へ、豊橋市は昨年度に続き事業者との連携で支援策を講じる。昨年度実施した就職支援事業では3人の運転士が市内の事業者に就職。有力な担い手とみられる定住外国人のほか、市は就職難に見舞われた「氷河期世代」にも着目し、人材確保に努めたいという。
 市は2019年度から定住外国人を対象に採用支援を実施している。昨年度は、卒業時に就職難に見舞われた氷河期世代を加えた。ビジネスマナー講習や事業所とのマッチングを図るための合同企業説明会で求職者の理解を促した。
 このうち、路線バスを運行する「豊鉄バス」に採用された50代男性をはじめ、タクシー事業者2社に採用された各1人が運転手となった。
 高齢者の足替わりとして公共交通の役割が期待される一方、担い手不足で路線廃止に追い込まれる自治体もある。142人の運転士を抱える豊鉄バスでも現在の充足率は86・4%。市によると担い手不足は慢性的でタクシー業界も同様だ。
 都市交通課の杉田正隆課長補佐は「路線バスは新型コロナウイルス禍でも便数を減らせない。高齢化が進む中、タクシーを含む公共交通の担い手確保は深刻な課題。引き続き事業者と連携して支援に努める」と話す。
【加藤広宣】
タクシー会社の運転手となった男性(同)
タクシー会社の運転手となった男性(同)
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