豊橋市の成人式「二十歳の集い」に

　改正民法の成年年齢引き下げに伴い、豊橋市は来年１月８日に開く成人式の名称を「二十歳の集い」に改める。東三河でも各市で式典継続は公表済み。名称変更を検討する自治体が多い中、新城市は従来通りを貫く方針だ。
　豊橋市は法改正後の式開催を２０１８年度に公表した。成人になり２年後の式典となるため改称が必要と判断した。
　市と校区社会教育委員会連絡協議会による共催や小学校区を中心に46会場に分かれる様式は変わらない。変更点は「新成人」といったプログラムの一部微修正にとどまる見込み。市生涯学習課によると今年度の対象は約３６００人。
　今回から、市ウェブサイトでの出席申し込みが可能になる。従来は市内に住所のある対象者のみに郵送で案内していた。転出した学生や社会人などもふるさとでの出席手続が容易になり、出席率の向上も期待できるという。
　東三河では豊川市と蒲郡市、田原市も名称変更を予定する一方、新城市は従来通りの方針だ。
　豊川市は10月１日の案内送付までに新名称や修正点をまとめる。蒲郡市と田原市は７月頃までには公表する見込み。
　一方、新城市は20歳対象の式典は同じだが、現在も定着している「成人式」の呼称をとった。
　法改正では18歳になれば本人の意思で結婚やローン契約などを組むことが可能になる。一方、飲酒や喫煙、公営ギャンブルは従来通り20歳になるまで禁じられている。
　新城市教育委員会によると「法律上の成年年齢は変わるが、大人の自覚を持つ機会として式典の趣旨は変わらない」などと説明している。
【加藤広宣】