自然薯「夢とろろ」安定生産へ 新城で実験農場を整備

2022/05/26 00:00(公開)
整備した実験農場と鈴木さん㊨と西岡さん=いずれも新城市作手善夫で
整備した実験農場と鈴木さん㊨と西岡さん=いずれも新城市作手善夫で
 新城市作手地区のJA愛知東作手で自然薯部会の有志が、今季の実験農場2㌃を整備した。品質の均等化と技術向上を目指し、昨年に続いて試験栽培する。
 栽培するのは「夢とろろ」。県農業総合試験場で「愛知のブランド品種」として開発され、同農協管内では2004年に栽培を始めた。作手地区では部会員25人が生産している。地元特産で病気や虫の被害が少なく、香りがあり、粘り気が強いのが特長という。贈答用に人気がある。
 実験農場は副部会長の西岡昌利さんが借りている遊休農地を活用し、役員5人が資金を出し合ったり、資材を持ち寄ったりしている。昨年は肥料の使用量をテストし、これまでの半分の量で育て、コスト削減を実現させたという。
 今年は土壌改良剤と、つるの成長を助けるための網や竹を設けた栽培をテストする。24日には役員が資材の設置や種芋を植えた。
 JA愛知東によると、製品として流通できる自然薯は5割という。部会長の鈴木康弘さんは「新城市のふるさと納税返礼品にもなっている。品質の良い自然薯を安定して生産できる体制をつくれば、新規参入者を増やせる」と話した。
【安藤聡】
種芋を植える作業(提供)
種芋を植える作業(提供)
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