豊川市御津町の徳川家ゆかりの寺「大恩寺」を25日、空から訪問した。
新宮山の浄光院が前身。1490年には現在の場所に移転、徳川家康の父、松平広忠により建物が修復されるなど松平家の保護を受けていた。
山門は県指定有形文化財。1672年に大垣城主の戸田采女正が寄進した。山門建築の代表的な遺構とされ、今年で築350年を迎えた。
立派な山門と本堂を空から同時に拝みたいと思い、住職の中島教英さんに許可を得て取材した。風もなく絶好のドローン日和。文化財に傷を付けないよう集中しながら飛行させた。
上空25㍍からの見ると豊かな自然に囲まれながら、数世紀の時が過ぎても変わらずあり続ける姿があった。山門を空から見下ろすと瓦と柱の表面が、白くはげている部分を見つけた。350年間、風雨に耐えてきた証拠だ。
本堂では瓦の上に大きな狛犬がいた。カメラの望遠機能を使い、口を開けた狛犬を正面からのぞくと笑っているような表情に感じた。ドローンでしか見られない光景だ。
中島住職は「地元に愛される寺として、これからも文化財を守っていきたい」と話した。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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