田原の旧泉中学校で「ダキシメルオモイ絵画展」

2022/07/02 00:00(公開)
体育館を使った展示会=旧泉中学校で
体育館を使った展示会=旧泉中学校で
 東日本大震災の被災者を中心に、家族が抱きしめ合う姿を描いている地元画家の小林憲明さんによる「ダキシメルオモイ絵画展」が1日、田原市江比間町の旧泉中学校で始まった。3日まで。
 全国で家族や子どもに伝えたい思いを持つ家族300組以上を取材し、麻布をカンバスにして油絵で描いている。体育館全体を使い、これまで描いた作品200点以上のうち102点を展示している。
 今回の展示に当たり、旧泉校区に住む6家族を取材し、職員室で描く様子を公開した。作品は体育館ステージに飾られている。市中央図書館で7日まで開催中の「ダキシメルオモイ10年の歩み展」を見た人などが見に来たという。小林さんは「自分の活動や、取材を通して預かった家族の思いを知ってもらいたい」と話す。
 避難生活を経験し、これからの決意や子どもに託したい思いなどを書いたパネルも18点ある。旧泉校区で取材を受けた家族は、泉中学校がなくなったことへの寂しさや、学校の思い出を語ってもらった。小林さんは「まだ描き起こせていない家族が約150ある。目標の1000家族を目指し、これからも描き続け、思いを伝えたい」と抱負を語った。
 展示会は2日が午前10時から午後8時まで。3日は午前10時から午後4時まで。
【岸侑輝】
絵を描く様子を公開する小林さん(提供)
絵を描く様子を公開する小林さん(提供)
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

光生会 さわらび会 蒲郡信用金庫 虹の森 住まいLOVE不動産 藤城建設
hadato 肌を知る。キレイが分かる。 豊橋法律事務所 ザ・スタイルディクショナリー 全国郷土紙連合 穂の国