食中毒防止へ豊橋市保健所立ち入り検査

2022/07/02 00:00(公開)
検査項目を一つずつ確認する2人の監視員㊧=中央製乳で
検査項目を一つずつ確認する2人の監視員㊧=中央製乳で
「中央製乳」で衛生管理確認

 豊橋市保健所生活衛生課は1日、同市植田町の「中央製乳」で衛生管理体制を確認した。
 夏季に多発する食中毒防止のため、8月31日までに市内の食品製造施設や調理施設、生食用の食肉を提供する施設など計76件を立ち入り検査する。
 この日は保健所の撫井賀代所長と食品衛生監視員の伊藤香江さん、朝倉健文さんが訪れた。生乳の受け入れからろ過、加熱殺菌、冷却、牛乳パックへの注入、製品検査、出荷という一連の作業を視察した。
 富山市の施設で昨年6月、殺菌機の温度センサーの故障で大規模な食中毒が起きた。加熱殺菌の工程で監視員の2人は「センサーが壊れた時の確認方法はあるか」と尋ね、担当者が「センサーは2系統あり、数値が違う時は確認できるようにしている」などと答えた。
 牛乳をパックへ注入する設備では、機械のある部屋の空気をエアフィルターでろ過し、出入りする担当者はエアシャワーで服のほこりなどを取り払っている。空気1フィート立方あたり粒子1000個以下と管理基準より厳しい運用をしている。工程全体も上階から下階へ進むようにして乳の逆流が起きないようにしている。
 朝倉さんは「富山で起きたような事故は発生しないと確認できた」と語った。撫井所長は中央製乳の牛乳が学校給食で広く飲まれているとして「何かあった時の影響は大きい。引き続き安全な管理をお願いしたい」と述べた。
【岸侑輝】
殺菌工程を立ち入り検査
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