創造的な制作に打ち込む新進作家を発掘、顕彰する「第9回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展 明日の日本画を求めて」が、豊橋市美術博物館で26日に始まる。11月24日まで。
戦後の日本画壇に多大な影響を与えた豊橋市出身の日本画家、星野眞吾氏と、妻で日本画家の高畑郁子氏の寄付による美術振興基金を活用する3年に一度の全国公募展。既存の概念にとらわれない新たな日本画を募る。今回は144点が寄せられた。
吉田俊英氏(美術史家・前四日市市立博物館長)を審査委員長に、菊屋吉生氏(山口大学名誉教授)、野地耕一郎氏(泉屋博古館東京館長)、三頭谷鷹史(美術評論家)、佐藤道信氏(東京藝術大学名誉教授)が審査、星野眞吾賞(大賞)1点、準大賞1点、優秀賞1点と入選57点が決まった。
今年の大賞の星野眞吾賞は、美術作家の八木佑介さん(33)=京都市=による「市街化調整区域」に決まった。八木さんは「2011年に初出品以降、3年ごとの成果を試す挑戦の場として大変励みになってきました。今回、星野眞吾、高畑郁子ご夫妻をはじめ展覧会に関わられる皆さまの、あすの日本画へと向けたお気持ちに改めて触れ、身の引き締まる思いとともに勇気をいただきました。明日を見つけるために一歩一歩、尽力したく思います」とコメントした。
準大賞は画家、木村真光さん(37)=東京都=の「いのちの舞い」が、優秀賞には武蔵野美術大学大学院1年生、三上今さん=東京都=の「ファントム(ジャマイカソング)」が選ばれた。
表彰式は25日午前10時から市役所で。その後開場式と内覧会がある。翌26日から展覧会が始まる。26日午後1時半から入賞者3人によるアーティストトークを予定しているほか、11月8日には認知症当事者を対象にした対話型鑑賞も実施する。詳細は美術博物館のサイトへ。
観覧料は一般・大学生500円、小中高生200円。
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愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。
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