豊橋の表浜海岸に大量の流木とごみ
台風15号の影響か-。豊橋市高塚町の表浜海岸で大量の流木などが打ち上げられていると近隣住民から連絡を受けたのは25日夜。撮影環境が整った26日朝、ドローンを飛ばして海岸上空から状況を確かめた。波打ち際には丸太や粗大ごみなどが一本の筋のように伸びていた。
「50年以上も海を見続けているが、こんな状態は初めてだ」。近所で農業を営む朝倉克尚さん(67)は、流れ着いた大量の木々やごみを見ながらつぶやいた。
朝倉さんらが漂着ごみを見つけたのは25日午後午後3時頃。干潮であらわになった漂着ごみはその後も波打ち際に滞ったままの状態だ。地上からは、海と砂浜を遮るようにごみが散乱しているように見える。
ドローンで上空60㍍から眺めてみると、波打ち際には東西に細長く筋が伸びているようだ。機体を旋回すると、東隣の西七根町から西隣の伊古部町まで、視認可能な数㌔で波打ち際に大量のごみが漂っている。黒っぽい1本の筋のように。
高度を下げて打ち上げられた漂着ごみへ機体を近付けた。
直径30㌢はあろう丸太や根こそぎ倒されたとみられる樹木、それに小枝やプラスチックごみが大量に混じっている。ビールケースや直径1㍍近い農業用ポリタンクなどに混じって、国土交通省のものとみられる木製の工事用バリケードまで流れ着いたようだ。
これほどの大量のごみはいったい、どこから来たのだろうか。普段は漂着ごみなどは見当たらない海岸だ。朝倉さんらは「天竜川から遠州灘へ流れた土砂が渥美半島の表浜海岸へ流れ着くと聞く。断言できないが、台風の大雨による影響もあり得る」とみている。
【林大二朗】
大量のごみに戸惑う地元住民ら
浜松方面へも続く流木