プラットで11月5、6日に高校生演劇「せんをかく」

2022/10/31 00:02(公開)
稽古に励む高校生=プラットで
稽古に励む高校生=プラットで
プロが脚本・演出、東三河色あふれる舞台

 地元高校生がプロの演出家らとつくる演劇「せんをかく」が11月5、6日の両日、豊橋市西小田原町の「穂の国とよはし芸術劇場プラット」で公開される。戯曲には東三河の風土や食文化など親しみ深い要素を随所にとり入れた。間近に迫る劇場内の稽古場には、高校生と制作者らの間に張り詰めた空気が漂う。
 舞台芸術の活性化や人材育成を目指し、市と豊橋文化振興財団が2014年に始めた。制作補助を含め公募で選んだ高校生19人が制作者らと作品を作り上げる。9年目の今回は、福岡市を拠点とする田坂哲郎さんが脚本、都内でオペラなども手掛ける川口智子さんが演出を担う。
 2人は6月から市内に滞在し、東三河に伝わる神事や民話などで各地を訪ね歩いた。奥三河の「花まつり」や豊川下流の「牛川の渡し」、各地の民話などについて研究者らに尋ねて回った。道中で見たB級グルメも作中に散りばめたという。
 9月下旬からの稽古は連日夜遅くまで続く。稽古を公開した30日は山の植林を描いたシーンを何度も繰り返した。
 作品では長ぜりふも多い。つい単調になりがちなところで「そこ、声がこもっている」「単調に歩かない」などと川口さんの容赦ない「ダメ出し」が飛んだ。
 川口さんは「豊橋に滞在した6週間は驚きと新しい発見の連続で、芝居に多大な影響を与えてくれる。高校生も多忙な中で前向きに取り組んでいる」と信頼を寄せる。
 各日2回上演、午後1時と午後6時(6日は5時)。全席自由で1人2000円、25歳以下は1000円、高校生以下500円。問い合わせはチケットセンター(0532・39・3090)へ。
【加藤広宣】
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