豊橋の「三三九」リニューアル

自宅で楽しめる総菜コーナー新設

　豊橋市呉服町の飲食店「三三九（さんさく）」がリニューアルオープンした。店の味を自宅で楽しんでもらおうと、総菜コーナーを新設。家庭でも本格的な味が楽しめると評判だ。
　居酒屋として地域に愛され、半世紀の歴史を刻む。新型コロナウイルス禍で酒類提供の自粛が続く中、弁当宅配を始めたが厳しい状況が続いていた。その中で「自宅で三三九の味を楽しみたい」と常連客の一言がきっかけで総菜販売の展開を決意、店を大幅にリニューアルした。
　店内がよく見えるよう、入り口はガラス張りの扉に。総菜専用コーナーには、カツオと昆布だしを使った創業者からの秘伝の味を引き継ぐ「だし巻き玉子」をはじめ、人気メニューの「山芋そうめん」「自家製いわし玉」「ごぼうとレンコンのきんぴら」「牛どて煮」などを用意する。各種弁当もある。
　店を切り盛りするのは、創業者岩瀬昇さんの長女で２代目店主、田中はつみさん（60）。田中さんの長女、めぐみさん（35）と夫で料理長の康之さん（34）が店の伝統と味を引き継ぐ。
　田中さんは「手作りの居酒屋メニューを、厨房（ちゅうぼう）から家庭の食卓に届けます。店の本格的な味を楽しんで」とＰＲする。
　総菜コーナーは午前11時半から（なくなり次第終了）。飲食コーナーは昼は午前11時半～午後２時、夜は午後５～９時（）。月曜、火曜定休。問い合わせは三三九（０５３２・53・０３３９）へ。
【竹下貴信】