今年もあと1カ月と少し。正月や成人式が間近に迫ってきた。今のうちに成人式の前撮りをした人もおり、着物に触れる機会の多い時期になってきた。
そんな今冬の着物シーズンに注目を浴びそうなのが、今年の夏に発表された新しい創作帯結び「輝輝(きき)」と「碧天」だ。いずれも今夏、全日本美容講師会が北海道札幌市で開いた「第107回トップマスターズ(TM)モード」で披露されたデザインだ。
毎年、同会が新しいヘアスタイルと帯結びを作り出して発表する会。このうち「輝輝」を発表したのは、豊橋市の香ノ木みはるさん(藤城美容院)をチーフとするチームだ。
香ノ木さんはサロンワークの傍ら、講師としても活躍する。新型コロナウイルス禍の中、構想を練り、リモートで打ち合わせを重ねて発表に臨んだという。
初お披露目の場となった北海道を意識して考案したという「輝輝」は、極寒の中できらめくダイヤモンドダストと、優雅に美しく舞い飛ぶタンチョウヅルをモチーフにした。「厳しい今の時代に、みんなで手を携えて未来へと羽ばたきたい思いから創作しました」と香ノ木さんは語る。力強くも華やかなデザインで、北海道でのお披露目でも話題を集めた。
一方、「碧天」は、大いなる大地とどこまでも広がる空、美しい緑などの自然をテーマにしている。
これらのデザインは全国の美容組合に周知されており、来年度と再来年度の「全日本美容技術選手権大会」の帯結びのテーマにもなっている。「輝輝」の立体的で華やかな立て矢の帯は、新成人のまぶしい笑顔を一層引き立ててくれそうだ。
【田中博子】
「輝輝」を披露した香ノ木さん(右から2人目。提供)