本紙連載中の金子さんが新城で「平和を学ぶ講演会」

　新城ライオンズクラブは３日、中学生向けの「平和を学ぶ講演会」を新城文化会館で開いた。本紙でエッセー「令和つれづれ草」を連載中の外交評論家、金子熊夫さんを講師に迎えた。
　金子さんは市立東郷中から県立新城高校、名古屋大学、米ハーバード大学法科大学院を経て外務省に入省。約30年にわたって世界各地で勤務した。
　ロシアによるウクライナ侵攻について「ソ連時代は軍事力と経済力があったが、ロシアになって衰退した。ウクライナはどの陣営にも属さない緩衝国家なため、これを取り戻そうと攻撃している」と説明。「こう着状態が続き、消耗戦になる。早ければ来春に和平交渉が始まるのでは」と独自の見解を示した。
　日本については防衛力の充実を唱えた。
　会場には市内６中学校の代表者が参加したほか、ウェブを通じて各校に配信された。新城中学３年の武田悠我さんは「戦争や対立について関心を持つのが大切だと思った。日本と世界について何ができるのか考えたい」と感想を述べた。
【安藤聡】