地域一帯で災害時の調理訓練

2022/12/11 00:00(公開)
ハソリ鍋で炊飯袋をゆでる=いずれも豊橋市大村町で
ハソリ鍋で炊飯袋をゆでる=いずれも豊橋市大村町で
 豊橋市大村町の「集いの場『あけみ園』」で10日、地域交流活動グループと地域住民、地元の福祉施設、高校生のボランティアグループらが集まり、災害時の調理訓練を開いた。約70人が参加、多世代交流を兼ねて防災への備えを学んだ。
 主催は地域交流活動グループ「おせっ会」。超高齢化社会となる「2025年問題」を見据え、地域で共助や防災に取り組もうと6年前に立ち上げた会だ。会員は70代~80代の17人。会員の伊藤あけみさんが畑を開放、遊具を設け、花木の植栽や作物の収穫、芋煮会などを開き、地域ぐるみの交流を深めている。
 今夏、伊藤さんが娘や孫と市内で開かれた「『高校生から学ぶ防災食』ワークショップ」に参加。時習館高校「ゆりのき会」による非常用炊飯袋を使った防災食作りを学び、「自分たちでも」と企画した。
 会員や地域住民、防災を学ぶ大村小6年生児童、市内の地域包括支援センター職員らが参加。講師として「ゆりのき会」から生徒4人、担当教諭3人を招いた。
 献立は「カレーライス」「ハヤシライス」「鬼まんじゅう」。ハソリや羽釜などの道具、食材を持ち寄り、「材料を切る」「湯を沸かす」など分担して作業にあたった。災害時を想定し、炊飯袋をゆでる水は田んぼの用水を使用。参加者は会話を弾ませながら調理に励んだ。
 「一度体験するだけでも違う」と伊藤さん。同じく会員の朝岡勝さんは「地域で頑張ることが必要。遠慮なく話し合えるネットワークづくりに励みたい」と話す。今後も地域交流事業、防災体験会を重ねる予定という。
【田中博子】
高校生に教わりながら防災食を作る参加者
高校生に教わりながら防災食を作る参加者
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