来年5月に豊橋で幻の能「鳳来寺」を復曲

2022/12/31 00:00(公開)
地元ゆかりの能の上演をPRする伊藤理事長=東愛知新聞社で
 20年前に鳳来寺開山1300年記念として寺の田楽堂で上演された能「鳳来寺」が、来年5月13日に豊橋市の「穂の国とよはし芸術劇場プラット」で復活上演される。NPO法人「三河三座」主催、東愛知新聞社など後援。三河三座の伊藤秀子理事長が本社を訪れ、上演にかける思いを語った。
 「鳳来寺」は、703(大宝3)年、文武天皇の勅願により利修仙人が開創した真言宗五智教団の本山。山全体が国の名勝・天然記念物に指定されている。能「鳳来寺」は、文武天皇の病を治したとされる利修仙人が、京都まで鳳凰に乗ってやって来たとされる寺の名の由来にちなんだ内容。江戸時代に、この伝承をもとに能の台本である謡曲「三州鳳来寺」が作られた。
 本公演でシテを演じるのは、観世流能役者で、開山1300年記念でも演じた味方玄(みかたしずか)氏。
 「三河三座」は、地元で長年「吉田城薪(たきぎ)能」の上演をはじめ、郷土の伝統芸能の保存継承活動を通じたまちづくりを目指し活動してきた。「今回、地元の素晴らしい作品の復曲を試みた。ぜひ見ていただき、地元の能を皆さんで育て、盛り上げていってほしい」と伊藤理事長。上演までの期間には、ゆかりの地を巡る見学会や有識者を招いての講演なども企画しているという。
 午後1時開演。全席指定でS席1万円、A席8000円、B席6000円、2階席3000円。来年1月20日からプラットチケットセンターで販売する。車椅子用スペースあり(要予約)。問い合わせは、三河三座(0532・73・3432)へ。
【三浦ゆかり】
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