豊橋市大岩町の超音波機器企画販売「エコーテック」は、同市草間町のベンチャー「ＵＨＯＬＡＢＯ」（中村孝典社長）開発の多機能定規「ベスト定規０・５」を販売する。税込み７７０円。
　定規、三角定規、分度器、コンパス、ノギスとしての機能を約20㌢、厚さ０・５㍉のサイズに詰め込んだ。ポリカーボネイト製。昨年発売した「ベスト定規２・０」の小中学生向けモデルで、来年２月からスタートする県内高校受験のマークシート化に合わせ、塗りつぶし穴も付けた。
　中村社長は県立豊橋工業高校の元教諭。自身が高校生だった頃、製図道具がかさばった経験から考案した。学校で生徒に使ってもらったところ好評だったため、退職後の２０２０年に「第20回東三河ビジネスコンテスト」に出品し、特別賞を受賞した。
　ベスト定規をＰＲする中で、小学生の子が壊してしまわないように、柔軟性があり割れにくい「０・５」を製作した。
　かさばる道具は扱いにくい。それは作図を嫌うきっかけになりかねない。「作図は子どもたちの想像力、発想力を引き出す。柔軟な考え方を促す頭の体操になる」と中村社長は話す。道具を使いこなし、さまざまな図形を自在に描けるようになると作図問題の面白さが分かってくる。「親子で一緒に使い方を学びながら、図形を描く楽しさを知ってほしい」と語った。
　エコーテックのホームページ＝ＱＲコード＝で使い方が動画で紹介されている。問い合わせは「エコーテック」（０５３２・65・５１５８）へ。
【岸侑輝】