新アリーナ核に活性化考えるシンポ

2023/02/06 00:02(公開)
新アリーナを生かしたまちづくりを考えたシンポジウム=豊橋市公会堂で
 豊橋市が豊橋公園で建設を目指す「多目的屋内施設」(新アリーナ)について、施設を核にした地域活性化を考える「とよはしシビックプライドシンポジウム」(豊橋商工会議所青年部主催)が5日、市公会堂で開かれた。講演やパネルディスカッションを通じて、アリーナが持つ地域経済などへの効果や他地域での先進事例などを紹介した。
 新アリーナは、5000人収容規模で2026年完成を目指して基本計画策定への準備が進む。プロバスケットボール「三遠ネオフェニックス」のホーム施設や各種スポーツ競技会誘致、市民利用などの活用法が検討されている。
 Bリーグの島田慎二チェアマンの講演では、アリーナ先進事例に「琉球ゴールデンキングス」の沖縄アリーナを挙げた。島田氏は「リーグトップの集客力で、チケット収入はサッカーJリーグの人気球団より上」と紹介した。そのうえで「今後は各地で次々とアリーナ整備が進む。世界に通じる有力選手を送り出し、バスケ以外のエンターテインメント性も発揮してアリーナをまちづくりのツールとして生かすべきだ」などと持論を説いた。
 パネルディカッションには、フェニックスの牛尾信介社長、スポーツ経営学を研究する愛知大学のウォン・ジョンウク教授、豊橋市スポーツ協会の佐藤元英理事長がそれぞれの立場から新アリーナを生かしたまちづくりについて語った。
 牛尾社長はチームが掲げる「強化」「地域」「共育」の戦略3本柱に触れた。新たに会社理念に掲げた「100年先の笑顔」について「主役は子どもたち。NBAなど世界に通じる道を作り、戻ってくる場所として『世界の三遠』を目指す」と新アリーナと地域を拠点にした展望を語った。
 ウォン教授は大リーグやプロ野球で進むボールパークの発想から「アリーナでも試合を楽しむ以外の遊びの要素が重要」とした。。
 佐藤理事長は競技や観戦のほか「応援するスポーツ」を挙げた。「フェニクスの改革と並行してハイレベルなアリーナ構想も進み、我がまちのプロチームを応援する環境が整いつつある。『フェニックスがあるまち』として世界に広められる好機だ」と述べた。
【加藤広宣】
リーグ改革に欠かせないアリーナについて述べた島田チェアマン
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

住まいLOVE不動産 さわらび会 藤城建設 虹の森 蒲郡信用金庫 光生会
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国