よみがえった涅槃像を鑑賞

2023/02/16 00:00(公開)
修復された涅槃像(図)に見入る参加者と山下住職ら(提供)
 お釈迦様の入滅に合わせた法要「涅槃会(ねはんえ)」が、豊橋市西高師町の高林寺(山下裕通住職)でこのほど開かれ、檀家や近隣住民ら26人が参加した。寺の創建450年を記念して昨年10月に初めて修復し、当時の姿同様によみがえった見事な涅槃像(図)を鑑賞した。
 涅槃像(図)は、お釈迦様の入滅(悟りを開き亡くなった)の様子を描いている。寺が所蔵するものは1715(正徳5)年に作られたとされるが、寺に来た正確な時期や経緯は分かっていないという。縦2㍍75㌢、横2㍍10㌢で、和紙に岩絵の具で彩色されている。修復は、裏打ちを一枚ずつ丁寧に剥がして張り替えた。これまでは、春の彼岸の時期に行っていたのものを、修復を機に入滅の日に合わせることにした。
 法要では、参加者らが涅槃和讃(入滅の物語を歌にしたもの)を唱和し、山下住職による涅槃像(図)の絵解き説法があった。拝観の時間に参加者らは間近でじっくりとその美しさや細密さに見入り、記念の御朱印と無病息災を願う涅槃会のお菓子「花供曽(はなくそ)」をもらった。
 山下住職は「修復してきれいになったものを皆さんに見ていただけてよかった。仏教の奥深さを涅槃像を通して感じていただけたら」と話した。
(三浦ゆかり)
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