観光地のムスリム受け入れ体制づくりへ

2023/03/06 00:02(公開)
フィールドワークする参加者=竹島で
蒲郡で愛大生や在住教徒がフィールドワーク

 県アジア・アジアパラ競技大会推進課は5日、2026年の第20回アジア大会に向け、愛知大学の学生と県内のイスラム教徒(ムスリム)と一緒に、観光地の受け入れ体制について蒲郡市で考えた。
 県は19年に、大会を活用した取り組むべき地域活性化ビジョンを策定した。一環として、ムスリムが安心して県内を観光できる環境整備を進めている。
 2月7日に愛大豊橋キャンパスの国際交流ピアサポートチーム「TSUNAGARU(つながる)」と、県内在住のムスリムがオンライン交流会を開いた。「旅行者の受け入れ」をテーマに話し合い、県内有数の観光地の蒲郡でフィールドワークを企画した。市に受け入れ体制の整備について提案する。
 この日、インドネシア人やウズベキスタン人、つながるメンバー、県スポーツ局職員や市職員など約20人が参加した。
 一行は竹島を訪れ、島の自然や神社を見ながら、ムスリムの視点から思う点や課題などを調べた。続いて、空き部屋や会議室を使った礼拝スペースを提供する三谷町の三谷温泉「ホテル明山荘」で、「ハラル」(ムスリムが食べられる食事)認証を表記したバイキングなどを楽しんだ。また、海陽町のフェスティバルマーケットなどを巡った。
 ウズベキスタン人のザキロヴ・シェルゾドさんは「観光地の蒲郡が率先して取り組んでいることにうれしく思います」と笑顔で話した。
 大会推進課の成田拓弥さんは「県内は蒲郡をはじめ、有数の観光地が多くある。今回の取り組みを各市町村に広げ、受け入れ体制を整備するきっかけにしたい」と話した。
【林大二朗】
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

蒲郡信用金庫 さわらび会 住まいLOVE不動産 虹の森 藤城建設 光生会
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国