豊川・寺そば慈恩寺で伝統の「三河万歳」

2023/04/16 00:00(公開)
三河万歳を披露する岡田さん㊨と嶋井さん=寺そば萩山慈恩寺で
 豊川市萩町の飲食店「寺そば萩山慈恩寺」で、三河地方の伝統芸能「三河万歳」が披露された。幸田町三河万歳保存会会員の岡田節雄さん(76)と嶋井幹夫さん(73)が客の前で演じた。
 岡田さんがそばを食べに店を訪れ、店主の深津弘さんに万歳について話したところ、深津さんが「ぜひ店でやって」と依頼した。
 厳粛な雰囲気の「御殿万歳」と、クスっと笑える「七福神の舞」を披露。御殿万歳は神々を招くもので、厳かな動きと語りをした。一方で七福神の舞は、大黒天、寿老人などを表現するコミカルな動きがあり、会場を笑いに包んだ。
 客は「子どもの頃を思い出します。懐かしいね」と話していた。
 三河万歳は、もともと正月の祝福芸だったが、現在は季節を問わず慶事で披露される。太夫と才蔵の息の合った掛け合いが見もので、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
【竹下貴信】
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