蒲郡市の鈴木寿明市長（60）は19日、任期満了に伴う市長選（10月１日告示、同８日投開票）に再選を目指して出馬する意向を表明した。市議会６月定例会での大場康議氏（自民）の一般質問への答弁。出馬表明は鈴木市長が初めて。
　鈴木市長は「第５次市総合計画の将来都市像の『豊かな自然　一人ひとりが輝き　つながりあるまち～君が愛する蒲郡～』にある『つながりあうまち』を目指してきました。ゼロカーボンシティなど、まだまだ施策について達成度が十分でないと認識しています。市民と市議、市職員と一体となって目標を進めていくことが私の使命だと思ってます。２期目のチャレンジをしていきたい」と述べた。
　また１期目を振り返り「市民憲章三つの誓い」の「ひとづくり・いえづくり・まちづくり」を市政の原点とし、市民とともにワンチームとなって「みんなの力でまちづくり」として進めてきたと振り返った。ひとづくりは18歳の年度末までの通院と入院医療費自己負担分の全額補助などを整備した。いえづくりは防災体制の強化や市民病院の経営収支黒字を実現させた。まちづくりは、ＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）を組み込んだ「サーキュラーシティ」を目指すための取り組みや、市内産業を盛り上げるため、映画やドラマのロケ誘致などのシティセールスに努めてきた。
　鈴木市長は金沢大学卒。新聞販売店社長や蒲郡青年会議所理事長、蒲郡商工会議所青年部会長などを歴任し、２０１９年初当選した。旭町在住。
　６月１日現在の選挙人名簿登録者数は６万４５９３人（男３万１６４６人、女３万２９４７人）。
【林大二朗】