豊橋市の浅井由崇市長は７日、豊橋公園での建設を目指す「多目的屋内施設」（新アリーナ）の基本計画案中間報告について、パブリックコメントの集計結果を発表した。担当職員らによると８割超が建設に好意的か前向きな意見だった。
　意見は６月12日～７月20日の39日間、所定様式への手書きか市のホームページ専用フォームのいずれかで募った。延べ５００６件が集まり、提出者数は４６８５人（個人４６７９人、６団体）だった。１人で複数出した人の中には、20～30件にのぼった例もあった。
　浅井市長は「集計に携わった職員の感触」と断ったうえで、新アリーナ建設に好意的な意見が８割超を占めたと推測した。
　好意的な意見には「イベントやコンサートでにぎわいをつくってほしい」「防災拠点の機能を充実させてほしい」と期待する内容が多かった。
　一方、否定的な意見の中には「５０００人収容規模で駐車場（約４００台）が中途半端」などの内容のほか、「地区体育館など地域のスポーツ拠点まで集約されないか」と心配する声なども目立ったという。
　浅井市長は「意見募集は賛否を問うものではないが、おおむね好意的とみられる意見が多かったことはありがたい。寄せられた意見の多さに驚く一方、市民や周辺地域の人らの関心が高いこともよくわかった」などと感想を述べた。
　市多目的屋内施設整備推進室によると、集まった意見は個人情報などを除き可能な限り公表する方針。今月半ば過ぎにも市ホームページで掲載予定という。今後は集まった意見を踏まえ、新アリーナ整備基本計画の最終報告案としてまとめ、月内に市議会へ示したいとしている。
【加藤広宣】