豊橋の光生会赤岩病院で転倒予防教室

2023/10/11 00:00(公開)
転倒予防体操を指導する伊井さん=赤岩病院で
 10月10日は「転倒予防の日」。慢性期を中心とした入院専門療養型の「光生会赤岩病院」(豊橋市多米町)はこのほど、「転倒予防教室」を開いた。入院患者や家族ら30人が学んだ。
 加齢による身体能力の衰えなどで、段差につまづき転んで病院に運ばれる人が後を絶たない。高齢者の転倒事故は、骨折などの大けがにつながりやすい。そこで、同院は未然に転倒事故を防ぎ、長く健康に暮らしてもらうために企画した。
 前半は、内科の平井和哉医師が転倒の原因や予防法などを語った。平井医師は「段差がある、滑りやすいなど環境要因と、筋力低下や身体的疾患の内的要因が組み合わさって起こる」と解説した。予防法として「自宅で転倒する人が多い。浴室にマットを敷いたり、段差のある場所に手すりをつけたりしてみて」と呼び掛けた。意外と見落とされがちなのが食事といい、「たんぱく質、炭水化物、脂質をとり、筋力を減らさなように」と説いた。
 後半は、理学療法士の伊井公一さんが「転倒予防体操」を教えた。足の上げ下げや片足立ちなど、柔軟性や筋力、バランスを保つ運動を実演。参加者も職員に見守られながら実践した。
 身体機能や認知機能を高める「コグニバイク」の体験会もあった。ペダルをこぎながら、数字を大きい順や小さい順にタッチするゲームで、苦労する人も多かった。
 参加した市内の男性は「体操が印象的だった。できる運動から取り入れたい」と話した。赤澤貴洋副院長は「高齢者の転倒予防は医療や介護現場で重要な問題。次回も開きたい」と述べた。
【北川壱暉】
コグニバイクを体験する参加者
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