臨時休館の蒲郡市竹島水族館は10日、展示生物の一部を他の水族館に「引っ越し」させる作業を始めた。さらに魅力的な施設にするリニューアル工事の一環。
市が昨年、水族館を中心に竹島エリア一体の魅力向上を図るため、民間の発想を取り入れた施設整備につなげようとコンセッション方式で民間事業者「竹島開発」を選定した。水族館を管理する「竹島社中」は協力企業として参加、9日から3月31日まで臨時休館し、既存棟屋外の使っていなかったエリアの整備や新館の建設工事などに取りかかる。
既存棟は熱帯の海水魚を移動させ、地元で水揚げされる深海魚や三河港の生物の展示により力を入れる。このため、一部の熱帯魚や大きくなって狭い水槽での飼育が難しくなった海水魚などを全国の水族館の協力で受け入れてもらうことになった。
この日引っ越したのは、約10年にわたり飼育してきた70~80㌢のホウキハタやクエ、ドチザメ。職員は大きな網を使い、魚を丁寧に保護。トラックの荷台に用意した水槽に移され、他の水族館に運ばれていった。
戸舘真人副館長は「長年、狭い水槽の中でも元気よく泳いでいた魚たちに感謝の気持ちでいっぱいです。移動先は広々しているので、今まで以上に泳げると思います」と話した。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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