豊川市がAI利用した道路自動点検

2024/01/13 00:01(公開)
車載カメラを搭載したパトロール用の車両=豊川市役所で
 豊川市は今年度から、東三河の自治体で初めてAIを利用した道路自動点検を始めた。穴の開いたアスファルトなど修復が必要な場所を効率的に発見する。スタートしたばかりで課題はあるものの、修正しながら活用している。
 昨年7月から始めた。これまでは人の目視だったが、車前面の車載カメラで路面上を撮影。AIが穴やひび割れなどを検出して、修復箇所を地図上に写真入りで表示する。
 2台の車を使う。月曜から金曜に走り、一日で50~90㌔の道路状況を調べる。目視で確認していた時は、車両に2人以上で乗車していた。確認の際は停車するので、安全確保が必要だった。AI点検は停車する必要がないため1人で済む。パトロール員が昨年までは5人いたが、3人に減らせた。
 一方で課題もある。豊川市の場合、道路の修繕は穴が開いてからになる。軽微な損傷、ひび割れだけでは対象にならない。現在はそれらも検知してしまうため、実際に修繕するのは1~2割程度。人が情報を選別するのに手間がかかっているという。業者とプログラムを改善し、修繕場所を検知箇所の5割程度まで引き上げようとしている。
 担当の道路河川管理課は「自治体ごとに道路を修繕するタイミングは違う。豊川の運営に合うようにAIのプログラムを改善していく。来年度も引き続きAIを活用し、道路の維持管理を効率的に進めます」と話す。
【竹下貴信】
AIが感知した修繕が必要な場所(提供)
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

住まいLOVE不動産 光生会 さわらび会 蒲郡信用金庫 虹の森 藤城建設 パーソナルカラー診断の名古屋・愛知
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国