県が募集した「第６回あいちサービス大賞」で豊橋市草間町のメッシュ用品加工販売「ｔａｎｔｏｒｅ（タントレー）」が最高の知事賞に、豊川市御津町の武道着製造販売「タネイ」が２席の審査委員長賞を受賞した。
　サービス産業の生産性向上を図るため、２０１８年度から毎年度、先進的なサービスを提供している事業者の優秀な成功事例を表彰する。対象はＩＴ、デジタルコンテンツ、デザイン、宿泊業、外食・中食、運送業、医療、介護、保育、卸・小売り、生活関連サービス業など。
　今年度は７～９月に募集、３３件の応募があった。審査委員会による書類審査とヒアリングなどの結果、５社の受賞が決まった。
　タントレーのサービスの主な内容は「舌筋トレーニング向けシート状グミ　タントレシートの開発」。無呼吸症候群と誤嚥性肺炎予防の課題解決を提案する。口の中の薄いシートをなめることで、衰えた舌筋を鍛える。
　タネイは「日本の武道の伝統と三河木綿の刺し子織をもっと身近に」をテーマに、創業１００年超の老舗企業が、地域の伝統織物「三河木綿」の刺し子織で作った丈夫で軽いバッグブランド「ｓａｓｉｃｃｏ（さしっこ）」を展開。日本の武道精神と三河木綿刺し子織の伝統と職人の技術を伝承を提案した。
　表彰式は県公館で２月５日。
（後藤康之）