豊橋市介護保険関係事業者等連絡会は30日、サービス事業者研修交流会を豊橋市公会堂で開いた。約３００人が新年度から改定される介護保険制度などについて学んだ。
　施設管理者や事務職員、ケアマネジャー、相談員らが参加。日本介護支援専門員協会副会長の濵田和則氏を講師に、「２０２４年度介護保険制度および介護報酬改定について～２０４０年を見据えた介護保険の向う方向性とは～」の題で話を聞いた。
　介護保険、医療保険、障害福祉の制度が一斉に改正となる。講義では、介護保険制度改正について、社会保障審議会介護保険部会や介護給付費分科会で議論されている制度改正のポイントなどを紹介した。
　介護保険制度の見直しに関する意見として、ケアマネジメントの質の向上や介護情報利活用の推進、総合事業の多様なサービスの在り方、地域包括支援センターの体制整備などを挙げた。高齢者人口の増える中、質の高い医療介護サービス提供のポイントとしてデジタル化推進などについて述べたほか、介護保険負担者の年齢層拡大の可能性などについても言及した。
【田中博子】