クレイジーケンバンドの横山剣さんが豊橋でのコンサート終了後、元付き人で豊橋市在住の松井浩司さんと語り合った。
　人気バンド「クレイジーケンバンド」の豊橋コンサートが２日に開かれた。３日、ボーカルの横山剣さんの元付き人で、現在はカフェ店主の松井浩司さん（57）＝豊橋市船町＝が、横山さんとコンサートの感想や当時の思い出を語り合った。
　２００４年頃に１年以上、付き人をした。その後、豊橋コンサートを実現しようと実行委員会をつくり、今回は10周年の記念の年だった。
　昨年10月から始まった全19回の全国ツアーで、豊橋がファイナル。横山さんは「終わってしまって寂しい。あと20回はやりたかった」と振り返った。次回のツアーのためにすでに曲作りを始めている。「初心に帰り、元祖クレイジーケンバンドと思わせる曲になりそうです」と説明した。
　松井さんが付き人をしていたのは約20年前だが、互いに今でも鮮明に覚えているという。横山さんが乗っていた車を松井さんが買い取ったこと、松井さんの運転を横山さんが途中で交代したこと、一緒に食事をしたこと、レコーディングで松井さんが感動して涙が止まらなくなり仕事にならなかったことなどを語り合った。
　横山さんは「アイプラザ豊橋、穂の国とよはし芸術劇場、フロイデンホール、各ライブハウスなど、豊橋をはじめ東三河では、さまざまな場所でコンサートやライブを開くことができました。松井さんのおかげ」と話した。
　松井さんは「昨年11月に脳梗塞になり記憶に障害が出ることがありますが、これからもクレイジーケンバンドを応援していきたい」と話した。
【竹下貴信】