今月末で閉校する設楽町立津具中学校で24日、「お別れ会」が開かれた。全校生徒や保護者、卒業生ら１０００人以上が訪れ、74年の歴史に感謝した。
　津具中は上津具中と下津具中が統合して１９５０年に開校。多い時には生徒が３００人以上在籍していた。今年度末まで計３２０８人が巣立った。少子化の影響で今年４月に設楽中学校と統合する。
　午前11時半、グラウンドで生徒14人と津具小児童ら２００人が風船を放った。校舎内では実行委が企画したイベントがあった。３年生の教室には生徒14体と教員２体のかかしが登場した。２年生の教室には寄せ書きコーナーがあった。１年生の教室には在校生らの絵画を展示した。また校長室も開放し、歴代校長の顔写真と一緒に記念撮影するコーナーがあった。
　実行委員長の髙井公夫さん（67）は「閉校は残念だが、対抗心が強かった各地区を束ねてきたのが学校だった。多くの人が来てくれた」と述べた。
　町教育委員会によると、中学校の閉校は２００１年３月の名倉、清嶺、田口の３校以来。新年度から北設楽郡内の中学校は３町村で各１校になる。
【安藤聡】