1月から休館していた蒲郡市の竹島水族館既存棟が1日午前10時半にリニューアルオープンする。コンセプトは「MORE DEEP」。深海生物を特産品として押し出している蒲郡市をPRすることにより、水族館だけでなく地域活性化につなげていく意味を込めた。3月31日、関係者向けの内覧会が開かれ、飼育員が新たな仲間になった生物を紹介した。
水族館は1956年に竹島園地に開館。62年に現在の場所に新築移転した。2017年、耐震改修リニューアル工事後、小林龍二館長と職員が工夫を凝らした手作りの説明文や展示を始めると、思わぬ人気で来場者数が増え、18年度には47万人が訪れた。
民間のアイデアや資金を活用し、さらに魅力的な施設にする。水族館は「飼育員とのアットホームな交流ができる水族館」のスタイルを残しながら、蒲郡を「深海魚のまち」として市内外にPRするため、より深海生物の展示に力を入れた。
既存棟は熱帯淡水魚の展示を終了し、地元の漁師の協力などで深海生物やサンゴのエリアを拡張した。新たな仲間として、絶滅危惧種のコツメカワウソ2匹を繁殖目的でオランダから導入した。展示を通してカワウソの魅力や現在野生下で置かれる現状を来場者に発信する。
サザエさん作者の長谷川町子さんの「美術館・記念館」とのコラボ企画を全国の水族館で初めて開催。運営会社の「竹島開発」の鈴木聡一郎社長が慶応大学の藤田康範研究会の協力で実現した。キャラクターの元になった生物を展示するほか、水槽にサザエさんのイラストなどを置いた。
料金を改定した。市民は高校生以上500円(市外の人は900円)。4歳から中学生200円(市外の人は500円)。ただし、市民とわかる証明書の提示が必要。
隣にあった竹島パルク跡地には国内最大クラスの約7・5㍍のアクリルガラスの大型水槽を設置した新館とイベントスペースを建設中だ。秋頃の完成を目指している。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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