豊橋市へ障害者施設が自主製品寄贈で社会貢献

2024/04/03 00:00(公開)
災害用パーテーションなどを贈る「ガンバりんく」の白井理事長㊨と利用者ら=市役所で
災害時用ダンボールベッドやパーテーション30組

 豊橋市内の就労継続支援B型事業所「ガンバりんく」は2日、自主製品化したダンボールベッドとパーテーションのセット30組を市の災害対策用品として贈った。事業所の白井伸幸理事長と利用者らが市役所を訪ね、浅井由崇市長に目録を手渡した。市は避難所の災害対策用品としてのほか、防災訓練の体験用にも活用する。
 ベッドは一定の気象条件で450㌔の重さまで耐えられる。パーテーションは四つの部材を組み合わせ、ベッドを収める個室のように拡張できる。
 事業所によると新型コロナウイルス禍で仕事量が激減したとき、利用者の工賃確保を目的に自主製品を考案した。母体の福益工業所が持つダンボール製造のノウハウを生かし、避難所や災害訓練で使えるベッドと間仕切りをセットにした。
 作業所は知的、精神などの障害者らが常時12~15人が利用する。益工業所が納品したダンボールパーツなどを組み立てキットとして梱包(こんぽう)。軍手とはさみ、ガムテープの道具も仕分けして発送前の工程を担う。
 今後は災害対策備品として、近隣の自治体などのほか福祉施設などにも普及させたいという。
 白井理事長は「自主製品の開発は作業所の経営安定とともに、利用者の経済的自立や社会貢献を意識した。障害者も社会に役立つ仕事に就くことで、やりがいを感じてほしい」と説明した。
【加藤広宣】
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