豊橋署が防犯啓発
豊橋署などは15日、豊橋駅東口で「春の安全なまちづくり県民運動」の広報啓発活動に取り組んだ。署員、市職員、校区防犯協会員、更生保護女性会員ら約40人のほか、県警マスコット「コノハけいぶ」も参加した。通行人に「空き巣警戒中」のステッカーや、自転車盗対策のワイヤーなど啓発品500個を配り、自転車盗や侵入盗、特殊詐欺被害の防止を呼び掛けた。
同署によると、今年1月~2月末に市内では、刑法犯総数が345件(前年同期比96件増)。特に、自転車盗が70件(同36件)となっている。
署員らは「安心安全まちづくり」「侵入盗の防止」などと書かれたのぼり旗を持ち、注意を呼び掛けた。足を止めた通行人に対し、署員が侵入盗の手口や対策、傾向などを説明した。
竹村賢二署長は「自転車盗や空き巣被害が大変多くなっている。しっかりと鍵を閉めるように」と呼び掛けた。
署によると、侵入盗15件のうち、住宅対象が8件(同4件増)。特に、高級住宅を狙った空き巣被害が増えているという。
14日には前田南町1の「エディオン豊橋店」で特殊詐欺の防止キャンペーンにも取り組んだ。被害防止機能付き電話機を広めようと、警告音の鳴るところを見せたり、特殊詐欺の手口や対策を教えたりした。
【北川壱暉】
設楽署が特殊詐欺被害防止キャンペーン
設楽署は15日、東栄町本郷の愛知東農協東栄支店で特殊詐欺被害防止キャンペーンに取り組んだ。春の異動で赴任した生活安全課長の佐藤雅史さんが署の犯罪抑止戦隊「シタラレンジャー」隊長の赤レンジャーとしてデビューした。
シタラレンジャーは2019年度に結成した。署員5人が隊員で5色(赤=特殊詐欺防止、青=侵入盗防止、黄=110番通報、緑=スピード抑止、桃=連れ去り防止)の担当分野がある。管内の防犯や交通安全キャンペーンで活動する。
年金支給日と「春の安全なまちづくり県民運動」に合わせたイベント。佐藤課長は赤色の覆面をかぶり、「特殊詐欺撲滅」と書かれた赤色Tシャツ姿で参加。青色と黄色の隊員の計3人で来店客に啓発物を配った。
署によると管内であった特殊詐欺被害は昨年は2件あり、被害額は計約265万円だった。佐藤課長は「シタラレンジャーでの活動で防犯に関心を持ってもらい、犯罪減少につなげたい」と述べた。
【安藤聡】
特殊詐欺被害の手口を伝える署員=エディオン豊橋店で(提供)
赤レンジャーとして啓発物を配る佐藤課長(中央)=東栄町本郷で